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徐才厚の後 軍内次の粛清対象は

2014年11月28日

 

【新唐人2014年11月28日】中国共産党軍事委員会の元副主席、徐才厚(じょさいこう)が10月末に司法部門に移送されました。汚職の罪で失脚した将校としては、軍内で最も地位の高い将校となりましたが、軍内の「トラ退治」はまだ最終戦には入っていないようです。24日、ウィチャットのある公式アカウントによると、軍内の別のトラも既にターゲットになっているとのことです。

 

中共解放軍の背景を持つ香港の週刊誌が先週、徐才厚の汚職に関する内幕を暴露しました。それによると、調査チームは徐才厚の豪邸の地下室で1トン以上の現金を発見。軍用車十数台を使って運び出したそうです。

 

軍内の大物汚職官僚は徐才厚だけではありません。11月23日、メディア関係者からなるウィチャットの公式アカウント「察時局」が、様々な兆候からみて、当局は軍内にいる別のトラに狙いを定めているようだとの文章を発表しました。

 

政論作家 陳破空さん

「郭伯雄の可能性が高いと思います。彼も元軍事委員会副主席で、郭伯雄と徐才厚は江沢民の両腕でした。徐才厚は人事担当者で、官職売買で金を儲けました。郭は軍備の購入を担当し、軍備食いつぶし、私腹を肥やしていました」

 

中国問題専門家 横河さん

「郭伯雄自身にまつわる噂以外にも、息子の郭正鋼夫婦が調査を受け、弟も意味のない職を任されました。これまでの腐敗撲滅の手口と合致しており、つまり 先に周りの親しい人を粛清し、それから本人を攻めるのです」

 

11月20日にも、郭伯雄の秘書が3週間前にすでに逮捕されたと海外メディアが伝えました。

 

郭伯雄の経歴を振り返ると、蘭州軍区、北京軍区の高官を歴任しています。1999年、江沢民に抜擢(ばってき)され中央軍事委員会に入り、2002年には中央軍事委員会の副主席に就任し、軍の実権を握りました。

 

2002年は江沢民が軍事委員会主席の任期終了の年で、本来は退任すべきでしたが、郭伯雄、張萬年(ちょうまんねん)の強力な支持を受け、任期を2年延長しました。郭伯雄も江沢民の庇護のもと、軍事委員会副主席に2期連続就任しました。

 

中国問題専門家 横河さん

「中共指導者は後継者選びの際、自分に追随する者或いは、自分の政治遺産を否定しないことを原則としています。江沢民の政治遺産は法輪功迫害です」

 

2011年10月末、郭伯雄が中米を訪問した際、「法輪功迫害追跡調査国際組織 」(WOIPFG)の調査員は身分を伏せた形で郭伯雄に電話で質問しました。

 

郭伯雄

「もしもし」

 

調査員

「こんにちは。中央軍事委員会の郭伯雄副主席ですか?」

 

郭伯雄

「どなたですか?」

 

調査員が、法輪功学習者に対する臓器狩りに軍が関わっているかどうかについて質問した際、郭伯雄は否定しませんでした。

 

調査員

「国家機密漏えいに関する事件が、軍隊に関わっていますが、お聞きしたいのは中央軍事委員会の中で、生きた法輪功学習者から臓器を摘出して、移植に使っているという国家機密を知っている人は、他に誰がいますか」

 

郭伯雄

「こうしよう。私が君に掛けなおそう。私が秘密電話でかけるから、いいかね?」

 

郭伯雄の権力内情は、公金横領だけではないようです。

 

江沢民時代、軍と政府上層部は江沢民に追随して法輪功迫害への加担を政治保険としていました。しかし、今となっては、この「保険」は却って自分の身に降りかかる火の粉になっているようです。

新唐人テレビがお伝えしました。

 http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/11/25/a1156631.html (中国語)         

(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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